1.12.2011

nature

寡黙なラクダ使いモハメドと何時間も砂漠を歩いたけど、ほとんど会話はしなかった。
途中でラクダに乗ってるのも辛くなって、砂漠を一緒に歩かせてもらったけどもっと辛かった・・・
ここを平気で何時間も歩けるってすごいな。

砂漠を歩いててふと思ったことがあって。

砂漠には風が吹くことによって砂紋ができて。
でもまた風が吹けば新しい砂紋ができる。
今まであった砂紋は消える。
当たり前のことなんだけど、こんな大自然に足を踏み入れてそんなことを考えたの。

いつも過去のことを気にし続けてなかなかそこから前に進めなかったり、過去のトラウマに縛られたり、またそうなるんじゃないかって不安になったりしてる。
他人からみたら全然たいしたことじゃないかもしれないけど、自分の中ではとても辛かったこともたくさんあったし。
またそんなことがあったらどうしようって、いつもいつも不安になってる自分がいて。
苦しくてもがいてもがいて、それでもなかなか上がってこれなくて。

でもそんな私は、自然に反してるんじゃないかな。
それって不自然なことなんじゃないかなって思った。


たしかに自然な現象でも深く跡が残れば、ちょっとやそっとの風じゃ消えないかもしれない。
でもどんどん形を変えて、いつかは無くなったり、違う形になるんんじゃないかなと思った。

そしたら、きゅうに楽になったんだよね。
ふっと重いものがなくなったみたいに。


砂漠で夜空を見て、朝日を見て、夕日を見て、新月の時期に月を見て、星を見て。
そしてその目で砂を見ながらそんなことを思ったんだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿